令和3年度学校だより__

1年生 ヤギさんを飼わせてください!



 5月27(木)日の4時間目、7人の1年生が校長室にやってきました。生活科の学習で、ヤギを飼育することのお願いです。「ヤギを飼いたい」という思いは伝わってきましたが、思いだけで生き物を飼育することはできません。暑い夏の日も、雨の日も、小屋の掃除やフンの後始末をしなければなりません。もちろん学校が休みの日でも、ヤギのお世話はお休みではありません。
 「ヤギでなければいけないのですか?」「一人一人が、ヤギのお父さん、お母さんになれるのですか?」「エサは何をあげればよいのか分かりますか?」子どもたちと話をしていると、飼いたい気持ちは十分伝わりますが、1年生にヤギの命を任せることができるのか、やっぱり不安です。



 そこで、「ヤギのエサは何がいいのか10集める。」ことを宿題にしました。食べさせてもよいものが分かれば、とりあえずは安心です。飼育しながら学ぶことも大切ですが、飼育する前にしっかりと学んでおかないといけないこともあります。
 さて、教室に帰った子どもたちは、さっそく本で調べ始めます。家で調べた子どももいました。誰かに任せるのではなく、自分たちで動き出した1年生。それが、大事なのです。



 6月1日(火)の2時間目に、再度1年生が校長室を訪れました。前回とは、明らかに表情が違います。態度にも自信が感じられます。これを待っていたのです!
 1年生は、食べてよい物を20以上調べてきました。その上、食べさせてはいけない物も10種類調べてきました。「どうだ!自分たちで調べてきたんだぞ!」という意気込みが、伝わってきます。前回のようなおどおどとした態度は、まったく見られません。
 「かわいいい」だけでは、動物飼育はできません。きっと、一人一人が、ヤギの立派なお父さん、お母さんになってくれることでしょう。ヤギの入学式に向けてまっしぐらの1年生です。


2021年06月07日 水越 厚