令和3年度学校だより__

3年生が毛筆デビュー



 6月2日(水)、上越教育大学から荒川先生をお招きし、3年生の毛筆指導をしていただきました。3年生にとっては、初めての毛筆です。どうやって大筆で書くのか、ドキドキです。果たして上手に書けるのか、ワクワクです。
 とにかく、最初が肝心!ということで、荒川先生から毛筆の基本の「き」を教えていただくことにしました。荒川先生からは、3年前から宝田小学校3年生の毛筆指導に来ていただいています。12月には、3年生以上の書初め指導もしていただいています。4年生以上とは顔なじみ?です。荒川先生を見つけると、駆け寄ってくる子どももいました。



 荒川先生からは、道具の置き方から使い方、筆の手入れの仕方など、初めて毛筆で書く子どもたちに、丁寧に指導していただきました。子どもたちは、早く書きたくて書きたくてたまりません。しかし、書くまでの準備やルールを、この時期に身に付けることが大切なのです。「硯箱は右」「墨汁は硯箱の上」「筆は…」とひとつづつ確認し、全員がきちんとできてから先に進みます。こうしないと、机が墨で汚れたり、大切な筆を傷めたりするのだそうです。



 新品の筆にたっぷりと墨汁を含ませ、初めての作品「一」を書きました。横画一画だけの「一」ですが、ここに様々な毛筆の基本が詰め込まれています。筆の持ち方、左手の使い方、筆の入れ方と運び方、止め方…。自分の書いた「一」に満足そうな子どももいます。首をかしげている子どもや、回りの子どもの作品をのぞき込んでいる子どもも。緊張しながらも、気持ちよく筆を運んでいきました。
 今日は3枚書きましたが、1枚目と3枚目を比べると、まったく違う「一」になりました。
 筆は、少なくても3回(3日)洗わないと、墨が落ち切らないのだそうです。手入れをしっかりとして、来週の書写の時間、新品に戻った大筆で書けるといいですね。


2021年06月02日 水越 厚